みなさんは日本の生涯未婚率が高水準であることをご存知ですか?
生涯未婚率とは50歳の時点で一度も結婚したことがない人の割合を表したものです。
厚生労働省の資料によると、日本の生涯未婚率は2000年代から急速に増加し続けており、2020年には男性26.6%、女性17.8%という結果になりました。
これは男性の約4人に1人、女性の約6人に1人が生涯独身になり得るということです。
さらに、厚生労働省の資料では2035年まで増加し続けると予想されています。
これだけ多くの人に生涯独身の可能性があるなら、自分も例外ではない気がしますよね。
参考(外部リンク):厚生労働省 平成26年版厚生労働白書 ~健康・予防元年~「生涯未婚率の推移」
そこでこの記事では、独身でいることのメリット・デメリットを徹底解説します。
ぜひ、自分のライフスタイルを考えながら読んでみてくださいね!
目次
1. 独身でいる理由
生涯未婚率が長い間上昇し続けている背景には、一体どんな理由があるのでしょうか。
内閣府が未婚者3322名を対象に「結婚しない理由」について調査したところ、男女別で以下のような結果が出ました。
参考(外部リンク):内閣府「結婚していない理由」
男性 | 1位 | 2位 | 3位 |
20代 | 適当な相手に巡り合わないから(47.3%) | 結婚資金が足りないから(33.1%) | 結婚後の生活資金が足りないから(32.5%) |
30代 | 適当な相手に巡り合わないから(61.1%) | 結婚後の生活資金が足りないから(40.3%) | 結婚資金が足りないから(35.0%) |
40代 | 適当な相手に巡り合わないから(59.1%) | 結婚後の生活資金が足りないから(34.4%) | 自由や気楽さを失いたくないから(32.9%) |
男性が独身でいる最大の理由は、適当な相手に巡り合わないという「出会い」に関するものでした。
次いで上がってくるのが経済的な理由ですが、1位の理由を考えると「この人だ !」と思える人に出会えれば経済力に自信がなくても結婚したいというのが男性の本音なのかもしれません。
女性 | 1位 | 2位 | 3位 |
20代 | 適当な相手に巡り合わないから(52.7%) | 自由や気楽さを失いたくないから(36.1%) | 趣味や娯楽を楽しみたいから(31.4%) |
30代 | 適当な相手に巡り合わないから(65.1%) | 自由や気楽さを失いたくないから(37.5%) | 必要性を感じないから(29.2%) |
40代 | 適当な相手に巡り合わないから(58.6%) | 必要性を感じないから(44.6%) | 自由や気楽さを失いたくないから(37.1%) |
なんと女性が独身でいる理由も男性同様「適当な相手に巡り合わないから」というものでした。
結婚を決断するほどの良い出会いをするのがいかに難しいのか、よく理解できますね。
また、2位以降の結果をみると、女性は現状のライフスタイルに満足していることがわかります。
一般的に「今のライフスタイルを変えたくない」というのは独身男性にありがちな理由だとされていますが、その考えはもうステレオタイプなのかもしれません。
2. 生涯独身のメリット
それでは生涯独身でいるとどんなメリットがあるのでしょうか。
以下で代表的なメリットを3つご紹介します。
①時間を自由に使える
独身なら、家族に合わせて生活する必要はありません。
好きな時間にご飯を食べたり、夜遅くまで趣味を楽しんで明け方に眠りについたりしても良いのです。
自分のペースで好きに生活することができます。
②お金を自由に使える
独身なら、家族のために家計を管理したり、子どもの将来に備えて貯金をしたりする必要はありません。
何にどれくらいお金を使おうとも、誰も文句は言いません。
稼いだお金は全て自分の好きに使うことができます。
③責任を持つ必要がない
結婚すると家族を一生大切にする責任や養う責任、子どもを一人前に育てる責任など、ある一定の責任を持つ必要があります。
独身なら自分さえ生活できれば問題ないため、気が楽でしょう。
3. 生涯独身のデメリット
つぎに生涯独身でいることで、どんなデメリットがあるのかみていきましょう。
以下で代表的なデメリットを5つご紹介します。
①親に心配をかける
親は自分が亡くなった後、子どもが一人になってしまうと心配するものです。
また、結婚が当たり前という時代に育った親が結婚できないのは何か問題を抱えているからだと勘違いしてしまうかもしれません。
独身のままでいると親に心配をかけ続けてしまうでしょう。
②健康リスクがある
独身で好きなように暮らしていると、健康リスクが高まる可能性があります。
一緒に暮らす家族がいれば健康に配慮した規則的な生活を送ったり、体調の変化に気づいて病院の受診を進めてくれたりすることもあるでしょう。
独身の場合は自分で自分の生活習慣に注意を払う必要があります。
③周囲の目が気になる
年齢が上がるほど友達や親族に既婚者が増え、「結婚はまだ?」と聞かれる場面も多くなります。
そういった質問に答えるのに疲れてしまい、だんだんと親戚の集まりや同窓会などに顔を出さなくなることがあるようです。
④孤独感がある
街で幸せそうな家族を見たり、既婚者の友達や同僚から家族の話を聞いたりした後で自分の一人暮らしの真っ暗な部屋に帰ってきた時などに、ふと孤独を感じる場合があります。
また、何か嫌なことがあって落ち込んだ時や病気をした時など、心や体が弱った時に支えてくれる家族がおらず、寂しくなる人もいるようです。
⑤老後に不安がある
独身者の老後には不安がつきものです。
介護が必要になった場合に面倒を見てくれる家族はいません。
若い頃から介護施設への入居費用を貯金しておくなどの準備が必要になるでしょう。
また、孤独死のニュースを見て自分の将来を不安に思う人もいるようです。
縁起でもない話ですが、自分の死後に葬儀や遺品の整理等を誰が行うのかなどはしっかり考えておかなければなりません。
独身は自分の好きに生活できる反面、人生の責任を全て自分一人で負っていかなければなりません。
生涯独身でいるには、それなりの覚悟が必要なのです。
4. まとめ
いかがだったでしょうか。
この記事のまとめは以下の3点です。
・生涯未婚の人が結婚しない最大の理由は男女ともに「適当な相手に巡り合わないから」
・独身のメリットは時間もお金も自由に使えて、家族に対する責任を負う必要がないこと
・独身のデメリットは人生が全て自己責任であり、一人で生きる覚悟が必要なこと
結婚しない最大の理由が男女ともに共通だったのは意外でしたよね。
もし「良い出会いさえあれば結婚したいのに…」と悩んでいるなら、プロの意見をもらいながら婚活できる結婚相談所への登録も検討してみてください。
もしも相談にする結婚相談所選びにお悩みであれば、 【結婚相談所比較ネット】 を利用してみると良いでしょう。
無料で、あなたに合わせて厳選した結婚相談所のパンフレットを送付してもらえますので、是非参考にしてみて下さい。
最終的に判断して動くのは自分自身です。
結婚するのも生涯独身でいるのも個人の自由ですが、それぞれのメリット・デメリットを理解した上で決断し、後悔のない人生を送りましょう。
この記事を参考にして、「結婚」について真剣に考えてみてはいかがでしょうか?